お久しぶりです。
3年ぶりの更新ですね。これからまたちょくちょく更新していきます!
西洋の20世紀美術を紹介してきたんで、これからは日本の美術についての歴史について書こうと思ってます。
それと、今年は展覧会に積極的に足を運びたいです。今だとミュシャ展とか雪村展とかやってますね。展覧会評など書いていきたいですね〜。
展覧会ってワクワクしますよね。サーカスがうちの町に来た的な。
視界で捉えきれないほど大きな絵画に圧倒されたり、よくわからない彫刻に問いを投げかけてみたり。
あの角を曲がると何が待ってるんだろう、、、と。
もはや冒険ですね。
展覧会のもやもや
絵画を眺めてみたり、説明文を読んで納得してみたりと。
それはそれで楽しいんですが。
受身というか、見てるようで見ていないというか。。
いつも後ろ髪が引かれる思いで展覧会を後にしてました。
そんなある日、書店で見かけた本のタイトルにビビッと来ました。
観察力を磨く
アートを分析する力は、仕事にも活かせる!と言ううたい文句に、「本当かよ〜」と思って手に取ってみたんですね。
著者の方は大手企業で、美術作品によって観察力・分析力を高めるセミナーを行っているみたいです。
この本、実はまだ2章ほどしか読んでないんですが、既に学びが多いので共有させていただきたいです。
細部と疑問
二人女性がいますね。
片方は華やかな服を着ていて、片方は質素な服を着ています。
椅子に座って何か書きものをしていたのでしょうか。注意は差し出された紙片に向いています。
以上のことは瞬時にわかります。
しかし、もっと踏み込んでよく観察してみてください。
そして、できるだけ多くの情報を集めてみてください。
もう十分だと思ったらスクロールしてください。
では、ここでいくつか質問です。
テーブルのクロスは何色だったでしょうか?
豪華な服を着ている女性が持っていたものはなんでしょうか?
机の上には何点ものがあったでしょうか?
光はどちらからさしていたでしょうか?
どうでしょう。
ちなみに僕は全然わかりませんでした笑
人って見てるようで見ていないんだなぁと気づかされました。
もう一度観察してみてください。そして次は二人の関係性について考えてみてください。
観察を終えたら、スクロールしてください。
立っている女性は、召使いでしょうか。友達でしょうか。それとも母親でしょうか。
肌の質感から、二人は同年代くらいだと推測されます。
また服装から、二人は同じ社会階層には属していないと思われます。
女性の姿勢や身振りなどから、座っている女性に手紙を渡しているように見えます。
以上のことから、二人は姉妹でも親子でも友人でも他人でもなく、おそらく召使いと女主人であると導かれます。
実際に絵のタイトルは「婦人と召使い」です。フェルメールによって1665年頃に描かれた絵画です。
見るということ
逆に今まで自分がいかに見ていなかったかがわかります。
展覧会では15秒もかけずに次の絵に、なんてザラです。
今後は疑問を持ち、たっぷりと時間をかけて、細部まで観察したいと思います。
なんだか、展覧会行くのが楽しみになりますね。
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