神々しく金色に輝くキリストの磔刑。神秘的で美しく畏敬の念を呼び起こす作品です。この写真は1987年にアメリカのアーティストAndres Serranoにより作成されました。
しかしこの作品を展示したことで彼はクリスチャンから脅迫やたくさんの苦情メールを受けます。さらに作品がハンマーで傷つけられるという事件もありました。この作品はクリスチャンの間に大きな波紋を呼んだのです。
なぜこの作品が憎悪の対象になったのか
理由はとっても単純です。この作品のタイトルはPiss Christ。日本語に直すと、「キリストを小便でぬらす」っていう意味です。そう、実はこの黄金に輝く液体はアーティスト自身の小便なのです((((;゚Д゚))))一気にイメージダウンですねwこれにはクリスチャンも激おこですよ。
この作品で何を伝えたかったのか
彼はこの作品により宗教を侮辱しているわけではないと語ります。あえて神々しいキリストのイメージと汚い尿のイメージを一緒にすることで、現代の社会においてどれだけキリストのイメージが商品化され本来持つ宗教的価値を失っているかということを示そうとしているのです。
たとえば、十字架のペンダントをぼくたちはファッションとして身に付けます。特に日本だとそこに信仰心はほぼありません。
つまり、この作品を見てクリスチャンが怒るというのは、ある意味アーティストの意図通りなわけです。
さて、この事実を知ったうえであなたはこの作品が美しいと思いますか?それとも醜いと思いますか?